輝く群大生

熊本大学学生広報スタッフの方と対談をしました

輝く群大生

熊本大学学生広報スタッフの方と群馬大学広報大使が初めて対談をしました。お互いの大学に対する素朴な疑問や広報を担当するうえで気を付けていることを聞くなど、約2時間交流を楽しみました。群大側は一人3つ、全部で9つの質問を用意し、熊大の実情を教えて頂きました。
群馬大学側参加者
島田咲羽(教育学部4年)、聞叡萌(理工学部4年)、横山晴香(教育学部4年)
熊本大学側参加者
阿比留りこ(法学部4年)、平川若奈(文学部2年)
(取材時)

熊本大学学生広報スタッフの活動について

群大
それでは、私からまず質問させて頂きます。まず、熊大のみなさんが学生広報スタッフとして気をつけていることはありますか?
熊大
阿比留
私たちの発信する目的は二つあります。一つ目は、「熊大に入学したい受験生や、新しく熊大に入学した新入生に向けて熊大の魅力を発信していく」ことです。もう一つは、「学生広報スタッフ自身の成長できる場にする」ことです。そこを主軸に発信することが、全ての根底にあります。発信内容のブレのなさに関わると思うので、一番気をつけていますね。この発信する目的については、学生広報スタッフの新規加入者向け説明会でも代表から、毎回最初に伝えています。
群大
なるほど。すごく軸がちゃんとしていますね。熊大学生広報スタッフの会議の頻度や進め方はどのような感じでしょうか?
熊大
阿比留
会議の頻度は、週に1回、水曜日の昼休みにZoomでオンライン会議を行っています。出席は前日にアンケートをとって、参加者を大まかに把握している感じです。進め方としては、代表が司会を担当し、議事録を取る人はその日の挙手制ですね。そして、最初に班のリーダーたちが週の報告をし、その後全体で共有したいことや相談したいことを話して、最後に時間があった際は雑談をして解散という流れですかね。この前の年明けの会議では、年末どのように過ごしたかを、まだあまり話せていなかった1年生の子たちと話しました。
群大
そうなんですね。対面では行わないのでしょうか?
熊大
阿比留
2回ぐらい対面でも行いましたが、そこからずっとコロナなので…(笑)
群大
ですよね。ちなみに出席率はどれぐらいなのでしょうか?
熊大
阿比留
ええと…(Slackを確認する)明日の会議は11人かな?グループには先生も参加しているので正確にはわからないです。
熊大
平川
結構出席率は高いですよね?
熊大
阿比留
そうだね。大体みんな来てるかな。明日はいつもいる人は全員参加予定ですね。
群大
すごいですね!ちなみに先生も参加しているとはどういうことなのでしょうか?
熊大
阿比留
私たちは「Slack」というコミュニケーションアプリを使用して連絡をとっています。学生広報スタッフの活動をサポートしてくださる大学の先生や広報の職員の方ともSlackで情報共有しています。
群大
ありがとうございます。後輩への引継ぎはどのように行われていますか?
熊大
阿比留
既に今期の引継ぎは終わっているので、リーダーが変わっているんですよね。いつぐらいに代替わりしたっけ?
熊大
平川
10月、11月ぐらいだった気がします。
熊大
阿比留
いったん10~11月にリーダーを4年生から2年生に引継いで、今までリーダーだった人たちを副リーダーに据える期間を経て、11月ぐらいに本格的に引継ぎました。その時に活動のマニュアル等を渡しましたが、私たちが初代の学生広報スタッフのため、初めてマニュアルを作ったんです。
そこから元リーダーと次期リーダーの2人で先生への連絡方法や、確認方法などについて話し合って、確定マニュアルを渡します。そこからの修正は次期リーダーの子に任せています。
群大
素敵な方法ですね。勉強になります。ありがとうございました!
熊本大学学生広報スタッフと群馬大学広報大使の対談の様子

各種SNSの発信で意識していること

群大
島田
SNSを使い分けることが難しいと感じています。熊大のみなさんは、どんなことを意識していますか?
熊大
阿比留
Twitterでは身近なことを呟いています。前は、何でもいいからとりあえず毎日ツイートしようと、熊本の飲食店とかの紹介をしていたんですけど、最近はTwitterとInstagramのストーリーズで熊大生の日常を発信しています。具体的には、「今、テスト期間で頑張っています」とか、「最近、五高記念館の工事が終わりました」みたいな、リアルタイムの情報発信ができるように意識しています。Instagramの投稿は遡って見ることができるので、文字が多めの情報を発信しています。各学部の学生にインタビューをして、その学部の雰囲気や将来どういう職業に就く人が多いかとか、そういう内容をシリーズ化して載せています。あとは、キャンパス内で撮った写真に良い感じの加工処理をして、Instagramに投稿をしています。
熊大
平川
他にも、大学公式ウェブサイトに掲載されるウェブマガジンにも不定期で記事を書いています。SNSよりも文章量が多いので、私たちが取材したいことや取り上げたいことを企画して、新入生や受験生に役立つ内容を記事にしています。
熊大
阿比留
職員の方が運用する熊大公式Twitterの情報を広報スタッフのアカウントがリツイートすることもあります。

学生が広報活動をする意義

群大
島田
学生が広報活動を行う意味や目的はどんなことだと思いますか?
熊大
阿比留
「学生ならではの視点」だと思っています。学部の紹介や熊大の紹介をInstagramで発信していこうとした時に、間違った情報を発信してはいけないと思い、固くなってしまって、ウェブサイトの情報をそのまま投稿していた時期がありました。「これでは私たちが投稿する意味なくない?」っていう話になって、私たち学生が感じたことを発信しなければ、学生広報の意味がないと改めて考えるようになりました。その後はインタビュー形式の投稿や、私たちや他の熊大生の声を形にするような投稿をしていこうとなりました。「学生ならではの視点」で発信することが学生広報の意義だと思います。
熊大
平川
(インタビューの時に)大人に質問されるのと、同じ歳くらいの学生に質問されるのでは、答える内容は絶対に違うじゃないですか。例えば、私たちが「実はこういうことないですか?」って聞いて(インタビューに答えてくれる学生が)「ありますよねー!」って返してくれるような会話ができたりします。そういった言いにくいことでも、素直に答えてくれる雰囲気をつくれるのは、学生ならではだと思うんです。大学の先生方や職員の方たちが気付けないところについて、「熊大生は実はこれがあるあるなんだよ」とか、「こういう生活しているんだよ」ということを伝えられることは、すごく意義のあることだと思います。あと、学生広報で色々な取材や撮影に関わる中で、「大人との関わり方ってこういうところに気を付けなくちゃいけないんだな、こういう言葉遣いをするんだな」と、いったようにすごく成長できるので、私たちにとっても意義のある活動ですね。
群大
島田
ありがとうございます。すごく勉強になります。ウェブサイトの内容をそのまま投稿していたことも、元は「正確な情報を発信しなくては」という責任感から始まっていると思うので、そういった責任感をしっかり持つところも見習っていきたいです。また、学生自身も成長できる活動というのは、後輩たちにとっても広報活動を続けていくメリットとして伝えていけることだなと感じました。

学生と教職員の関係性

群大
島田
SNSの投稿の前に、教職員のチェックを挟んでいるのですか?
熊大
阿比留
TwitterとInstagramのストーリーズは、私たちでお互いにチェックしてから投稿していますが、Instagramの記事とYouTubeの動画の投稿は、先生と職員の方に最終チェックをしてもらってから投稿する形になっています。ウェブマガジンの記事も職員の方たちに見てもらってから出しているので、ほとんど一回は教職員の方の目を通してから発信する流れですね。
群大
島田
以前見せていただいた熊大の学生と職員の方とのやり取りには、結構、絵文字とかも使われていた気がして。すごく仲が良いというか、「職員の人と学生」といった堅い感じではないのかなと思ったのですが。
熊大
平川
対面で会うと職員の方はすごく気さくで、ラフに喋ってくださっています。そういった雰囲気を知っているからだと思います。あんまり堅苦しい人じゃないっていうのが分かっているし、私としても、そんなにものすごく堅い文章が好きじゃなくて。
群大
島田
職員の方たちと良い関係性ですね。
熊大
平川
すごく信頼してくれています。「やって良いよ」、「こんなのやってみて」っていう感じですよね。
熊大
阿比留
うん。「やってみて」、「何が欲しいの?」、「欲しい機材ある?」みたいな。
熊大
平川
しっかり応えていけば、ちゃんと評価してもらえると感じます。
群大
島田
群大もそうなりたいですね。
群大
群大の職員も優しいんだけどね。(学生広報大使の)全員が(教職員と)関われているわけではないので。
熊大
平川
熊大も、学生広報に関わってくださっている教職員は数人です。
熊大
阿比留
私たちと直接話して打合せをするのは、主に広報戦略室の2人の女性職員の方です。その方々が私たち学生の意見を先生や大学の会議で提案して、大学としての判断の結果を伝えてくれているのだと思います。

一問一答 Q&A

職員の方から企画を受けるときに、自分たちで工夫したりアレンジしたり、意見を出したりすることはありますか?
熊大通信(熊本大学が発行している広報誌)は職員の方から頂いた企画をやっていますが、ウェブマガジン のKumadai Now(熊大なう。)やYouTube、SNSは学生スタッフが企画立案から行っています。
■企画を立案する時は熊本以外の地域 or 熊大生以外の一般の人も見るものであると意識して取材するようにしているそう!
やってみて良かった企画とか、反響が良かった企画は何ですか?
YouTubeの「あつまれどうぶつの森」※1風キャンパスツアー動画。初期のころはTwitterを毎日更新していました! あとはTwitterのお店紹介企画で取り上げたお店にメンションを飛ばしたところ、反響がありました。熊大用語※2のハッシュタグをつけた投稿や写真の投稿もやってみて良かった企画だと思います。
■YouTubeのキャンパスツアー動画ではオリジナルキャラクター“くまきち”の作成と声当てまでされているとのこと!
■Twitterで熊本のお土産として有名なお菓子「誉の陣太鼓」を販売する「お菓子の香梅」にメンションしたところ公式からいいねとRTがありプチバズり!
熊大広報スタッフの今後の展望は?
今後は、熊大のグッズを作りたいと考えています。
現在、皆でアイデアを集めています。
■今出ているという案がこちら!
・エコバッグ
・文房具(メモ帳、ファイル、付箋、カレンダー、パスケース、ルーズリーフ、単語帳)
・五高記念館※3の修復完了に関するグッズ
五高記念館の外観イメージ
最後に
最後に
このページをご覧いただき、ありがとうございます!今回は熊本大学学生広報スタッフと初めてのコラボ企画として、群馬大学側からたくさん質問を投げかけてみました。今回のご縁をきっかけに、熊大とコラボ企画を今後も行う予定なので楽しみにして頂けると嬉しいです。この座談会を通して、群馬大学広報大使チームでもミーティングや交流会を定期開催することになりました!群馬大学広報大使はより活動をパワーアップさせていきます!
このコーナーの取材を
担当した学生広報大使
理工学部化学・生物化学科 4年 聞 叡萌の写真
理工学部化学・
生物化学科 4年
聞 叡萌
我々、群大とは異なり少数精鋭の熊大学生広報スタッフ。見習うところも多く、群大との違いも興味深かったです。私たちが感じた熊大学生広報スタッフの魅力が、広報大使の方にも、そうでない方にも伝わりますように。
教育学部教育専攻 4年 島田 咲羽さんの写真
教育学部教育専攻 4年
島田 咲羽
学生広報大使初コラボ企画で、ドキドキわくわくしました!同じ学生広報活動を行う熊大の皆さんの思いを聞くことができて勉強になりました!
教育学部社会専攻 4年 横山 晴香さんの写真
教育学部社会専攻 4年
横山 晴香
熊大さんとの取材を通して、群大広報大使ももっと活動の幅を広げていけたらと刺激を受けました!熊大の皆さん、ありがとうございました!
GU’DAY一覧へ